本書は、初代藁科松伯氏の遺稿で、上下二巻からなる漢文の書です。

松伯氏は明和六年（1769）に亡くなられましたが、20年の後に、細井平洲氏が遺稿を撰述し、松伯氏の子息が記載されて本書ができあがったようです。

藁科家に代々伝わった書物でしたが、後に『市立米沢図書館』に寄贈され、現在『市立米沢図書館』所蔵となっております。平成１４年に『市立米沢図書館』館長の許可を得て、撮影しました。また、WEBサイトへの掲載も許可していただきました。この場を借りて『市立米沢図書館』様に感謝いたします。

松伯氏の才能は高く評価されていましたが、著述は残されていないようです。また撮影したときに、学芸員の方から伺った話では、本書は活字にはなっていないそうです。

そこで、この遺稿を通して、その人柄に触れていただけることを願い、ここに掲載させていただきます。

【追記】「市立米沢図書館デジタルライブラリー」にも本書が掲載されました。

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菁莪館遺稿叙　尾張紀徳民撰
菁莪館遺稿序　本藩提学神保｛茆(卯→間)ふじばかま｝　寛政二年(1790)庚戌孟秋七月
菁莪館詩集巻之上　龍洲　江松伯子鱗父著
菁莪館詩集巻之下　龍洲　江松伯子鱗父著
付録　龍洲　江松伯子鱗父著
奥付　寛政二年(1790)庚戌秋八月二十有四日終業